【受講生募集】第6回リノベーションスクール@熱海
2024年9月14日 0:04am
リノベーションスクールは、実在する遊休不動産を対象とし、エリア再生のためのビジネスプランを創り出す3日間の実践型スクールです。
かつてのシャッター街から賑わいを取り戻した熱海ですが、一方で、地域固有の文化が失われたり、暮らしよりも観光が優先されたりといった危惧もあります。これからの熱海・地域において、市街地・郊外エリアともに「どう暮らしを描いていくか?」を大きなテーマに、今回の第6回リノベーションスクール@熱海では、熱海市中央町のまちなかエリア、伊豆山エリア、網代エリアに位置する3つの物件を題材にスクールを開催します。
仲間と共に、まちを観察し・遊び・体感しながら、まちのいまある変化の兆しを見つけ出し、これからの熱海を妄想し、もったいない空間をつかって未来への一歩を踏み出したい方を募集します!
2011年に北九州市で始まった「リノベーションスクール」ですが、熱海市では2013年2月にリノベーションシンポジウムを開催、その後2013年11月、2014年6月、2014年11月、2017年1月の4回のスクール開催により、計6件のプロジェクトが生まれ、熱海の街なかに大きな変化を生み出すきっかけとなってきました。
リノベーションスクールでは、市内外から集まった受講生がユニットと呼ばれるチームごとに分かれ、熱海市内の遊休不動産やあるエリアを題材として、3日間のスクールで事業プランを考え、最終日に不動産オーナーに提案します。
〈リノベーションスクールの特徴〉
【観察・体感】まちの実在する遊休不動産を題材に、「周辺エリアも含めた関係性」の中で建物のあり方を捉える
【妄想】エリアの価値向上によって、建物とまちがどう再生するのか?その手法と思想を実践的に学ぶ
【事業計画】建物単体では止められない家賃下降や地区の魅力低下を解決するために、地域という広い視点で事業を考え、提案する
【実行】それを実現するためのデザインやお金の作り方、人の巻き込み方などを実際にプロジェクトを組み立てることを通じて実践的に学ぶ
◆対象エリアと講師紹介
<スクールマスター>
市来広一郎
株式会社machimori 代表取締役/NPO法人atamista 代表理事/株式会社マチモリ不動産 取締役
(一社)日本まちやど協会 理事/(一社)オンパク 理事
1979年熱海生まれ。大学院で物理学を修了したのちビジネスコンサルティング会社に勤務。2007年熱海にUターン。地域資源を活用した体験交流ツアーによりまちのファンづくりに取り組む。2011年、株式会社machimoriを設立し、空き店舗を再生しゲストハウスを運営するなど、シャッター街だった熱海の中心市街地を再生している。
2023年8月にはテレビ東京系「カンブリア宮殿」に出演。著書に「熱海の奇跡〜いかにして活気を取り戻したのか〜」(東洋経済新報社)
<ユニットマスター / ローカルユニットマスター>
熱海の中心部、繁華街の中央町エリアの具体的な物件が対象案件です。観光客を取り戻した熱海では、過度な観光地化により地域固有の文化を失ってしまうのではないかという不安があります。このまちなかエリアは、かつては大規模な遊郭があり、現在も多くの遊郭建築が残っています。対象物件は、そんなエリアに存在するやはり元遊郭の物件。この物件やエリアの歴史をくみとってセンス良く創造し、エリアに暮らしの多様性を生み出す事業プランを作成します。
◆ユニットマスター
後藤大輝(ごとう・だいき)
暇と梅爺株式会社 代表取締役
一般財団法人八島花文化財団 代表理事
すみだ向島EXPO実行委員会 実行委員長
愛知県名古屋市出身。現・日本映画大学演出専攻卒。2008年に墨田区京島へ移住。
2010年より「爬虫類館分館(BUNKAN)」の運営を開始。「旧邸」「別館」「文花会館」等、長屋物件を運営。2019年に暇と梅爺株式会社に法人化し不動産の企画運営に本腰を入れる。現在20拠点程を運営、主に共創型サブリース事業を行う。
2020年、街なか博覧会「すみだ向島EXPO」を一つの狼煙にして、まちの未来に結集を呼び掛け2024年10月開催で5回目の開催をむかえる。100年、1000年先の土地建物・長屋文化を継承する受け皿となる、八島花文化財団を2023年、設立する。
地域価値を共創する不動産業アワード 低未利用不動産の有効活用部門 優秀賞受賞
すみだ向島EXPOは町にある全てのものをアートに見立て、それぞれの作品を見出す、地域の日常に溶け込んだ芸術祭。どこまでが日常でどこからが非日常なのかがよくわからないほどに。それぞれが、空白の括弧『 』の中を自由な発想と想像力で埋めていくことで、十人十色、参加者の分だけ異なるプロジェクトが生まれていく。
◆ローカルユニットマスター
高須賀 哲(たかすか てつ)
バーコマド店主/編集者・ライター
出版社に勤務後、2013年よりフリーランスの編集者・ライターとして雑誌やウェブ媒体を中心に活動。2017年に熱海に移住。2022年に「バーコマド」をオープン。
熱海の中心部から車で5分ほど離れた、伊豆山の浜エリアにある、具体的な遊休不動産(土地と物件)が対象案件です。
伊豆山神社やその参道に象徴される「伊豆山」は、熱海の中でも歴史的にも古いエリアです。自然も感じられる魅力から移住者や別荘所有者も見られる一方で、災害前から、高齢化や過疎化が進んでいってしまっていたエリアでもあります。
新規のカフェや工房も内外の人の動きがの生まれている浜地区を舞台に、対象案件の遊休不動産とエリアの魅力と可能性を見出し、住む人・通う人にとって暮らしやすく、既存の活動も加速させる事業プランを生み出します。
◆ユニットマスター
小嶋 直(こじま なお)
つなぐば家守舎株式会社
1980年東京都生まれ。2012年「一級建築士事務所co-designstudi」設立。エコハウスや地域拠点となる店舗などの新築、リノベーションの設計を手がける。2018年にリノベーションスクールをきっかけに松村美乃里と「つなぐば家守舎株式会社」を設立し、シェアアトリエや私設図書館、DIY賃貸の運営を行っている。
最近では、東武鉄道の旧社宅を使ってコミュニケーション型賃貸住宅の運営を「株式会社ソウカブンカ」で行っている。
2階建てアパートをリノベーションしてできた「つなぐば」は、入居者同士顔が見える関係の中で、子育てをしながらでも創作活動ができる場、地域との交流が生まれる場として根付いている。
オープン準備時から掲げているミッションは、「DIO(Do it ourselves)=ほしい暮らしは私たちでつくる」。目の前の公園を舞台にコロナ禍にスタートした月2回のマルシェ「つなぐ八市」を通して、最近はさらに広くアトリエの外にも“新たな日常”が広まっている。
◆ローカルユニットマスター
高橋 かの(たかはし かの)
NPO法人atamista / 株式会社わきま
伊豆の国市韮山の山奥出身。曽祖父が開拓した土地で、有機農業を営む山の高橋農園4代目。2018年machimoriでインターン後、2019年父の修行の地・有機農業先進地である埼玉県小川町に移住、首都圏の環境系・建築系・IT系など民間企業でコミュニティ運営の立場で複業をしながら、「小川まちやど」を町の人とともにゆっくり育ててきた。2022年(株)わきまを共同代表制で設立し、現在は3軒の宿泊施設を運営中。2023年秋からNPO法人atasmistaに複業という形で熱海に戻り、昨年リノベーションスクールでは伊豆山ユニットの事務局業務を担当。以降は、この地域に住む・関わる人が理想の暮らし方を実現できるような環境づくりを模索中。
熱海の中心部から車で南に10分ほどの網代にある具体的な遊休不動産(土地と物件)が対象案件です。江戸時代から港町として栄えた網代は、生活感のあるのどかな風情を残す温泉地。路地の店先に干物が並ぶ、懐かしい街並みが広がります。
そんな網代に、いま、変化が起こり始めています。熱海で初の廃校活用がされたり、若者の移住が次々と起こったりという動きです。網代でいま何が起きていて、これから網代はどこに向かうのか。
今回の対象案件の遊休不動産やエリアのポテンシャルを見出し、既存の活動や空き家の活用が、まとまりをもって動いていけるような網代に足を運ぶ・通う目的になる場所を作る事業プランを生み出します。
◆ユニットマスター
藤本 智士(ふじもと さとし)
有限会社りす
1974年生。兵庫県在住。編集者。有限会社りす代表。雑誌『Re:S』『のんびり』『なんも大学』編集長を歴任。マイボトルという言葉から未来に出来る限り負荷を残さない社会を提案するなど、誌面に捉われない編集を数々実践。自著『取り戻す旅』『魔法をかける編集』。共著に『アルバムのチカラ』(映画『浅田家』原案)ほか、『ニッポンの嵐』『みやぎから、』(佐藤健/神木隆之介)など、編集執筆を手がける書籍多数。
◆ローカルユニットマスター
佐藤 有希(さとう ゆき)
株式会社 LIFE BASE
1989年静岡県藤枝市生まれ埼玉県育ち。大学卒業後、総合デベロッパー日鉄興和不動産㈱に勤務。岩手県釜石市の復興公営住宅PJをはじめ、首都圏のマンション開発に従事。2022年社内で、暮らしを豊かにするライフデザイン総研を設立。同年、諦めない暮らしを創るをビジョンに掲げ㈱LIFE BASEを創業。主に静岡県藤枝市、熱海市網代を中心に地域の価値を発掘し、最大化するための取組を行っている。
<プレゼン コメンテーター>
※今後、随時更新いたします
◆開催概要
■日程: 2024年11月24日(日) 9:00 〜 20:00
2024年12月7日(土) 9:00 〜 21:00
2024年12月8日(日) 9:00 〜 19:00
※11月23日(土)は前夜祭として交流会を企画しています。ご希望の方は、申し込み時にご応募ください。
※各ユニットの状況により、ユニットワークが夜遅くに及ぶ場合や、11月24日(日)〜12月7日(土)期間中も実施される場合があります。
※翌年2月ごろにアフターフォローとして、3ユニットが集まり事業化に向けてブラッシュアップする場を企画しています。
■会場:GeNSEn Lab(熱海市銀座町10-19 3F)、AJIRO MUSUBI(静岡県熱海市網代195 1F)、浜会館(静岡県熱海市伊豆山579−37)、他
■主催:熱海市
■企画・運営:株式会社machimori
■協力:株式会社マチモリ不動産/一般社団法人あじろ家守舎/NPO法人atamista
※本事業は、伊豆山エリアについては休眠預金活用事業として、網代・まちなかエリアについてはデジタル田園都市国家構想交付金「持続的ウェルビーイングが実現する熱海ふるさと創生事業」として実施いたします。
◆ユニット
申込時に希望するユニットの第1希望、第2希望を記載ください(必ずしも希望通りにならない場合もあります。)
《まちなか・遊休不動産ユニット》中央町にある遊休不動産を題材に、事業プランを考えます。
《伊豆山・遊休不動産ユニット》伊豆山・浜地区にある遊休不動産を題材に、事業プランを考えます。
《網代・遊休不動産ユニット》網代にある遊休不動産をテーマに、事業プランを考えます。
◆メインスクール タイムテーブル
<DAY0 11月23日(土)> 前夜祭(希望者のみ) 交流会
<DAY1 11月24日(日)> フィールドワーク
9:00~9:30 受付
9:30~10:30 開校式・ガイダンス
10:30~17:00 対象案件見学・まち歩き・ユニットワーク
※昼食、休憩は各ユニットにて適宜
15:30~17:30 ショートプレゼン1
18:00~ オープニングパーティ
<DAY2 12月7日(土)> 事業計画を組み立てる
9:00~10:30 ガイダンス・ショートプレゼン2
10:30~16:00 ユニットワーク「事業計画を組み立てる」
16:00~17:00 ショートプレゼン3
17:15~18:00 ライブアクト(45分)
18:00~ ユニットワーク「プレゼンテーションを練る」
<DAY3 12月8日(日)> プレゼンテーション
9:00~13:00 ユニットワーク「プレゼンテーションを練る」
14:00~15:30 最終プレゼンテーション
15:30~16:00 クロージングアクト
16:00~16:15 閉校式
17:00~19:00 クロージングパーティ
※各ユニットの状況により、ユニットワークが夜遅くに及ぶ場合があります。
※タイムテーブルは、運営上の都合により予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
※公開プレゼンテーション&クロージングアクトはどなたでも参加できます。後日募集予定です。
(会場:AJIRO MUSUBI(静岡県熱海市網代195 1F)、日時:12月8日(日)14:00〜16:00)
◆受講申し込み
■募集人数 :18名程度(1ユニット6名程度、3ユニット)
※主催者側で厳正な審査を行います。 受講生の決定は、個別に電子メールでお知らせします。
■受講条件 :全日程に参加できる方 ・経験不問
■対象者
・リノベーションやまちづくりに興味があり、自らの手で熱海のまちを良くしたいという想いがある方
・創業に興味があり、自ら実践者となって遊休不動産を活用したビジネスを興し、稼ぎながらまちに貢献したい方
・建築業、不動産業、デザイナー、クリエイター、経営アドバイスなど自分のスキルを生かして、まちに貢献したい方
・ワクワクすることが好きな方、新しいことが好きな方、今の暮らしをもっと良くしたいという方
■申込期間
募集期間 : 2024年9月16日(月)〜10月20日(日)23:59
※定員に達した場合、申込を締め切ります。
■参加費
一般:30,000円(税込) / リピート:15,000円(税込)
※宿泊代・懇親会費は別途各自でご負担ください
※参加費の支払いに関しては、選考結果の発表と同時にご案内します
※スクールマスター・ユニットマスター・ローカルユニットマスターの3名以上の強い要望があった場合、運営推薦価格:15,000円(税・懇親会費込)が適用される可能性があります。
■注意事項
・受講の決定は、申込フォームの内容を総合的に評価し、厳正に選考いたします。
・交通費、宿泊費等は各自負担となります。guest house MARUYA、Kiten、ロマンス座カド、123MUSIC(伊豆山エリア)等へのご宿泊も可能ですので、こちらに宿泊を希望の方は、申込時点での希望を申込フォームにご記入ください。(後日受講確定後に改めてご希望を伺いますので、後日の変更は可能です。その時点でこちらから提供できる部屋数に変更が生じる場合があります。)
・参加者の持ち物:ノートPC(必須)、スマホ等のデジタルカメラ(お持ちの方)、ポケットWi-Fi(お持ちの方)
・選考結果は、主催者よりメールにてお知らせします。
・受講決定後、参加費のお支払い方法をお知らせします。
・受講決定後のキャンセルは、原則お受けできません。
・ご入金後のキャンセルによる返金はできない場合があります。予めご了承の上、お申込みください。
・やむを得ない事情が発生した際には、速やかに主催者までご連絡ください。
・スクール修了後にはアフターフォローの機会(スクール終了後、概ね1ヶ月後)が予定されています。
◆事前講演会
8/24(日)網代「地域を“編集”する 〜町の未来を変化させる編集のチカラ〜」ゲスト:藤本智士さん
→レポート記事はこちら
9/16(月)伊豆山 「暮らしとコミュニティを自分たちの手でつくる、空き家を使って暮らしの拠点をつくる」ゲスト:小嶋直さん
→お申し込みはこちら
10/15(火)まちなか 「街の文化を読み解くこと、街の文脈を引き継ぐこと、そして新たな価値をつくること」ゲスト:後藤大輝さん
→お申し込み開始をLINEからお知らせします。ご登録の上お待ちください。
◆運営問い合わせ先
株式会社machimori(担当:高橋、田畑、安藤、井口、堀尾)