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【映像&報告】2018年度 9/22ATAMI2030会議「まちの健康」
2018年10月25日 12:00pm
【映像&報告】2018年度9/22ATAMI2030会議
「まちの健康」〜超高齢社会だからこそ豊かな暮らしはまちで生まれる〜
9/22(土)ATAMI2030会議を実施いたしました。
2030高齢化率46.3%(2018年4月現在)既に超高齢社会の熱海市。
熱海市の課題と取り組み、超高齢社会だからこその事業の可能性、 さらに大阪府大東市オリジナルで全国的に注目されている取り組み「元気でまっせ体操」の取り組み事例についてお話いただき、「まちの健康」について考える会となりました。
<目次>
1、実施内容
2、参加者データ
3、熱海リノベーションまちづくり のつかい方
4、本会議「熱海のこれまでとこれから」
5、ゲストトーク「逢坂伸子さん〜住みなれたまちでいつまでも元気に暮すために〜」
5、アンケート結果
<映像>
3、熱海リノベーションまちづくり のつかい方
4、本会議「熱海のこれまでとこれから」
5、ゲストトーク「逢坂伸子さん〜住みなれたまちでいつまでも元気に暮すために〜」
1、実施内容
13:30-14:30 第一部 「熱海リノベーションまちづくり のつかい方」
15:00-18:00 第二部 ATAMI2030本会議 「まちの健康」〜超高齢社会だからこそ豊かな暮らしはまちで生まれる〜
ー熱海市のこれまでとこれから (熱海市 長寿介護課 長寿支援室 室長 前川美奈子) ーゲストトーク 「住みなれたまちで、いつまでも元気に暮らすために」 (大阪府大東市 保健医療部高齢介護室兼地方創生局 課長参事 逢坂伸子氏)
2、参加者データ
①居住地
居住地は熱海を中心に、他のテーマの会と比べて、近隣の神奈川県、伊東市の方々が多くいらしていただきました。 (データがある参加者71人あたり)
②年齢
年齢は、ボリュームゾーンは親世代の介護を意識し始める40代〜50代を中心に、 10代から70代まで幅広い世代の方に起こしいただきました。 (データがある参加者71人あたり)
3、熱海リノベーションまちづくり のつかい方
ATAMI2030会議に初めていらっしゃった方向けに、 ATAMI2030会議のこれまでの進化など取り組みについてご紹介する、 「熱海リノベーションまちづくりの使い方」 今回は、これまでの取り組み紹介と、 「介護」「働き方」の分野で新しい取り組みを始められた実践者のお2人にお越しいただき、 トークセッションを行いました。
まずは、これまでのATAMI2030会議について、
熱海市役所 熱海市 観光経済課 産業振興室 小林久紀さんより説明をしていただきました。 (小林さんよりこれまでのATAMI2030会議について説明)
ATAMI2030会議は、 完全公開方で、民間も行政も、市民もそうでない方も、
老若男女境目なく、 熱海に今ある課題や地域資源を生かし、持続するまちづくりを目指してこれまで実施されて来ました。
・2016年、初年度は、まちづくりの有識者の方を中心にATAMI2030構想を策定。
・2017年、2年目は「ATAMI2030構想」の実現に向けて実行する人を増やしていくという狙いで、 それぞれの感想共有の時間を持つなどより参加型の会議となりました。 2030年に活躍する子ども会議も実施しました。
・2018年、3年目の今年は、「ATAMI2030構想」に向けてこれまでに出て来た動きを加速するよう、
実践者の方々やその方を応援したい方、参加したい方が繋がるよう意識した会議となっています。
次に、ATAMI2030会議を”つかって”新しい活動を開始した方々をお招きして、 トークセッションを行いました。 それぞれの方が語るATAMI2030会議の関わり方、関わって何が変わったかについてお話いただきました。 (左から、熱海市役所 熱海市 観光経済課 産業振興室 長谷川智志さん、 熱海リノベーションまちづくり実行委員、「富西寺」跡取り、編集者の水野綾子さん、 観光介護タクシーの河瀬豊さん、ATAMI2030会議プロジェクトマネージャー齋藤めぐみさん)
元々市外の住んでいたにも関わらず、今年度はATAMI2030会議のプロジェクトマネージャーになった齋藤さん。 ATAMI2030会議の年齢を問わず、意見を言える、自分たちで未来を作っていけるという場に魅力を感じて、
関わり始めたそう。
様々なことに関わっているうちに、移住をして仕事をすることに。
「今後は本業がキャリアカウンセラーなので、皆さんが熱海のムーブメントをつかって、
熱海市民の方もそうでない方も、自分らしく生きられるまちを作って生きたい」と語ってくださいました。
「富西寺」跡取り、編集者の水野綾子さん。前年度ATAMI2030会議の委員も担っていただきました。
学生時代、”何もない”と思って出て熱海、実家の跡取りになることを意識して、 熱海に意識を向けると、
ユニークな取り組みや考えをしている人々に熱海で会い、刺激を受けることに。
ATAMI2030会議では、仲間の大切さを意識するようになったそう。
「ATAMI2030会議では市外の人がゲストで呼ばれるます。
今後は自分は市内の事例を作っていきたいです。」 と語ってくださいました。
東京から移住して、介護タクシーをされている河瀬さん。
正直初めは役所主催ということで、”お役所仕事”のイメージが強かったが、
ATAMI2030会議に参加して印象が変わった。 毎回、先進事例が聞け、ヒントが得られる楽しい会、と
感じてくださっています。
「今後は、横のつながりや、新たなつながりが生まれる場になっていってくれたらいいなと感じます。 まだまだ市民の方で知らない方もいるので、周知していきたいです」 と語ってくださいました。
4、熱海のこれまでとこれから
熱海の健康の取り組みとして、熱海市の事例をご紹介しました。 はじめに、熱海市 長寿介護課 長寿支援室長 保健師 前川美奈子さんに、 熱海の取り組みの話をご紹介いただきました。
熱海の高齢化率は46.3%、高齢者だけの世帯が増加しています。
熱海の強みとしては、医療関係者の方々の連携が強みと感じられているそうです。 民生委員の方も熱心な方が多いようです。
高齢者の方々向けに、地域の関わりを持ってもらおうとサロンの取り組みが行われています。
熱海では市内に23カ所の補助金を使わない自主的なサロンが運営されています。
その中でも、ご自身のお家の店舗部分を改装して、サロン、ひまわりを運営されている、
高橋さんが来てくださり、お話してくださいました。
ご主人が亡くなって、お店をしめるようになった際に、
これからも地域の皆さんと関わり続けたいと思い、自主的にサロンを開かれました。
いらっしゃる皆さんに楽しんでもらおうと毎回、クイズや工作など、
ご自身で工夫していらっしゃいます。毎週いらっしゃる方が楽しみに通われています。
「高齢者は今まで生きて来た経験から色々な知恵を持っているんです。
労わるだけでなくて、知恵を生かして自立することが理想です。
私も高齢者と言われる年齢ですが、挑戦したいことや夢もあります。
高齢者にとって、行く場所があることが生きがいになります。
若い人も高齢者も活躍できる居場所を作っていきたいです」と語ってくださったことが印象的でした。
また、県営七尾団地を使った、「居場所 七美クラブ」の会長大友さんのインタビュー事例もご紹介。 48%が70代以上の方で、孤独死が多かった七尾団地。 「見守り」「健康寿命を伸ばす」というテーマで、 カラオケ、工作、サロン活動活動をされています。 会長の大友さんは、 「居場所ができると、お互いに自然に声を掛け合って団地内が明るい雰囲気になれば」と語られていました。
感想共有では、周囲の方と感想を共有。 活発な意見交換がなされました。全体共有では、学生さんからも質問、意見が出ました。
5、ゲストトーク「逢坂伸子さん〜住みなれた街でいつまでも元気に暮す〜」
ゲストトークは、大阪府大東市の逢坂伸子さんに、全国的に注目されている、 オリジナルのユニークな取り組み「元気でまっせ体操」の取り組みをご紹介いただきました。
(軽快なトークが印象的な逢坂さん)
特に、
「日本では健康は、宿題のように”やらなきゃいけないこと”という印象があるのが問題。
その人がどうしてもやりたくなる動機と繋がるように仕組みを作らなくてはいけない。
例えば、みんなで集まるのが楽しいというのはもちろん、
大阪なら病院や漢方の費用が下がって”儲かりまっせ”という説明で、
災害が多い地域であれば、
津波が来たとき誰にも迷惑をかけずに丘まで走れますか?という説明をする。
ように、続けられる仕組みをつくていくことが大切」
という考え方が印象的でした。
コメンテーターの方からは、今後の取り組みや、アイディアについてコメントをいただきました。
懇親会も、会議の熱そのままに、多くの方にいらしていただきました。
6、アンケート
アンケートの結果をご紹介します。(アンケート回答率27%)
①次回も参加したいか
次回も参加したい方は100%でした。
②取り上げて欲しいテーマ
取り上げて欲しいテーマとして、
その他(中には働き方が多い)、同数で食に興味、次いで教育に興味があるとのことでした。
次回は、食、温泉、海とも関係のある、「ツーリズムがテーマです」
皆さんぜひいらしてください。
最後になりましたが、参加者の皆さまのおかげで、超高齢化というシビアになりがちな課題の可能性を感じられる会に
なりました。
さらに、今回も多くのサポートスタッフ、あたみんの方にご協力いただきました!
あたみんの皆さま、ありがとうございました!