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【ATAMI 2030会議】3/7 熱海市職員インタビュー ★申込はこちらから!★

2020年2月14日 14:04pm

自分の役割を“はみ出しながらつながる場”を。

ATAMI2030会議ファイナルで目指すこと

ATAMI2030会議では、「働き方」「福祉」「住まい環境」「グリーンエネルギー」など、いまとこれからの熱海に必要なテーマを設け、熱海市内外の人たちがディスカッションする場を運営してきました。4年目のファイナルとなる今回は、原点回帰。地域の人々が感じている課題、これまでに生まれた動きを共有し合い、ともに動いていくための第一歩を生み出す場を創出します。

 

開催に先立って、熱海市役所 産業振興室 室長の長谷川さん(写真中央)、健康福祉部 理事の金子さん(写真左)、市民協働推進室 室長の小林さん(写真右)の3名に、熱海の現状と課題、今回のファイナルをどのような場にしていきたいかを聞きました。

 

原点に立ち返って地域の声を拾い、再スタートしたい

 

ーー2016年にATAMI2030会議がスタートした背景から伺っていいでしょうか?

 

長谷川 2014年まで、空き店舗を活用する事業者に補助金を交付していましたが、事業がうまくいかなくなるケースが多かったんです。補助金を活用した創業は4年間で13件ありましたが、現在まで続いているのは1店舗。空き店舗を埋める“だけ”の対処法に限界を感じていました。

その反省から、お金以外で事業者を支援する方針に変えました。当時、民間から生まれていたリノベーションまちづくりの動きと組み合わせることで、ゼロから新しいものを作るというよりは、「いまある資源をどう活用するか」の視点で、中心市街地の空き店舗問題を解決しようと考えたんです。

ATAMI2030会議はその一環として、地域の危機感から資源までを共有し、課題をチャンスととらえる人を巻き込んだり、生み出す場としてスタートしました。

 

ーー公開会議として毎回100人近くの参加者を迎え、世代や立場を超えたフラットな議論を生んできました。そこで見えてきたものは何だったのでしょう?

 

長谷川 観光地だけではない熱海のあり方や可能性が見えてきましたし、実際に熱海で創業した方や動き出した方もいます。ですが、さまざまなプレイヤーを市外から呼び込めた反面、市内からの参加者比率が3 割にまで低下。ビジネスを創出するだけでなく、「熱海の課題解決のための会議」ということを、地域の方々にきちんと伝えきれていませんでした。

 

ーー地域のために始めた取り組みなのに、地域との連携が薄くなったと。

 

長谷川 今回のATAMI2030会議ファイナルは、これまでの取り組みや成果を共有し、原点に立ち返って地域の声を拾える場にしたいと考えています。身の回りで起きていることを話していただけるよう、小グループでの対話形式をとり、新しく熱海に来た方々との接点もつくっていきます。

課題だけでなく、うまくいった事例も共有してもらい、一人ひとりがどのようなことができるか、何を提供できるかを考える。そこから再スタートします。

 

福祉のことは、福祉が考えればいい時代は終わった

 

長谷川 ですが、さまざまな課題に対して、産業振興室だけでなんとかできるとは思っていません。各担当部署だからこそ持つ課題感、良い事例があると思うので、市役所内でも連携を始めています。他部署にもこの会議を活用し、新しい使い方を提案してほしいです。

 

金子 私たちもぜひこの場を活用して、福祉制度のすき間にいる人々の支援を一緒に考えたいです。

近年、従来の福祉制度では対応できない方々が増えています。たとえば高齢で初期の認知症を患いながらも、まだできることはたくさんある方、精神障害や引きこもりの問題を抱えつつも福祉施設に頼るのは抵抗がある方。これまでは母数が少なく問題が顕在化していませんでしたが、緊急性がないために支援が届かず、徐々に問題化しています。

金子 行政がつくる支援制度は大事です。ですが需要は多様化しているので、行政がいきなり制度を用意するのではなく、何が必要なのか、抵抗感なく利用できる福祉事業はないかなど、一緒に考えていければと思っています。

 

ーー「福祉」は専門性がないと入っていけないイメージがあります。また、健康なうちは「福祉」との関わりが薄いので、自分にできることは少ないとも考えてしまいがちです。

 

金子 そういった福祉のイメージ自体を変えていきたいんです。

引きこもりの20代男性の働き先を干物屋さんが引き受け、いまはうまく社会と繋がれているとか、福祉に閉じなかったからこそ生まれた良い事例はたくさんあります。難しく考えずに「それでいいんだ」と気軽に語れることが大事。支援が必要な人につながったり、場を提供したりすることがかっこいい、そんなふうにとらえてもらいたいですね。

 

行政のトップダウンではなく、参加者と解決していきたい

 

ーー小林さんに伺いたいのですが、たとえば「福祉×地域コミュニティ」という形もあり得るんでしょうか?

 

小林 そうですね。その可能性は十分にあると思いますし、やっていきたいです。

いま私たち部署が抱える課題は、地域コミュニティの運営や存続です。少子高齢化によって、町内会など地域の自治組織や市民活動団体といった、地域活動の担い手が減ってしまったり、子ども会がなくなって子育て世代と地域のつながりが薄くなったり、といった問題が生まれています。

小林 これまで行政は運営資金の補助など金銭的な支援を中心に行ってきましたが、それだけでは解決できません。共働き世帯の増加によって決まった日に活動することが難しくなっていますし、いまは行政とは別に子育てサークルなどを自主的に立ち上げているケースもある。

地域コミュニティのあり方も時代に合わせた変化が必要だと感じます。

 

ーー地域によって状況も活動の仕方も違いますよね。高齢化率はもちろん、移住者が多い地域もあれば、昔から熱海に住む人が多い地域もあります。

 

小林 はい。なので行政が変化を押し付けたり、やり方を固定化するのではなく、地域の人々が自ら課題に向き合い、やりたいと思ったことを尊重したいと思っています。ですが大前提として共通するのは、今後、さらにメンバーの固定化や運営の硬直化も進むなかで、人々の意識の変化が必要になるということです。

ATAMI2030会議には、真剣に地域のことを考える方たちが集まっていると感じます。まずは課題を出し合い、意見交換を通じて、より望ましいコミュニティの形、運営のあり方や支援を模索していきたいです。「そもそも地域コミュニティは必要なのか?」という話も必要かもしれませんが、私たちだけで議論するのには限界があります。

頼り頼られる関係、時代に合わせた仕組みを地域に

 

ーー3月7日に開催されるATAMI2030会議ファイナルですが、みなさんはこの場を通じて熱海をどのようにしていきたいのでしょう?

 

長谷川 さまざまな課題に対する答えは、正直いまはわからないですけど、それを話し合えるのがATAMI2030会議の根本。「行政がこうすればいいんだ」「誰かがこれをしてくれたら」と言いっぱなしの提案に終わるのではなく、課題や現状を踏まえて次につながる場にしたい。

役割が縦割りや一方通行にならず、頼り頼られる関係や時代に合わせた仕組みが地域に生まれていけばと思っています。

 

金子 長谷川さんが言うように「頼り合い」は私自身もテーマです。

福祉のイメージを変えて、障害を抱えた人や引きこもりがちな人でも、何かしらの役割があって、自然にまちなかを行き来できる。ともに生活していけるような地域にするためにも、頼り頼られる関係や仕組みづくりは必要です。

 

小林 地域の方々が主体となりつつ、みんなで一緒に解決していけるまちにしたいですよね。そこに行政だけでなく、事業者やボランティアグループなどが連携して、課題に取り組める関係性をつくるためにも、今回の場を活用して横のつながりを広げていきたいです。

 

取材・文:福田さや香 編集:水野綾子 写真:岡田良寛

 

 

ATAMI2030会議では誰もが主体となって発言できます。当日はぜひ、あなたの声を聞かせてください!

《ATAMI2030会議ファイナル詳細》

【日時】2020年3月7日(土) 13:30~17:00(13:00開場)

【会場】熱海市総合福祉センター 3階 大広間(熱海市中央町1-1)

【参加費】無料

【内容】

13:30〜 市長挨拶

13:40〜 座長紹介(清水 義次 氏)

13:45〜 2030年の熱海と他地域の事例「町田市の認知症にやさしいまちづくり」(森 光輝 氏)

14:30〜 ワールド・カフェ・ダイアローグ

自分たちはどう関わるか、何ができるか、考えて対話する場。

(ワールド・カフェ・ダイアローグとは、各参加者が対話を通じて「気づき」を得ることを目的とする討論のやり方の一つです)

16:35〜 参加者・市長感想、座長よりメッセージ

16:55〜 今後の展開

 

《懇親会詳細》

【時間】18:30~20:00(18:15開場)

【会場】RoCA(熱海市銀座町10-19)

【参加費】3000円(ドリンク、軽食付き)

 

お申し込みはこちらからお願いします。

※席数に限りがございますので、若干名募集いたします。応募が多い場合は抽選とさせていただきます。

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