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ATAMI2030会議final 熱海を変える実践者インタビューvol.2

2017年3月2日 8:08am

ATAMI2030会議ファイナルまであと4日!
「熱海リノベーションまちづくり構想」の発表にあわせて、
熱海を変えるために動き始めたプロジェクトのプレゼンテーション大会も同時開催します。
登壇予定の実践者たちへのインタビュー第二弾です!

 

《ツーリズム》

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㈱伊豆おはな(ユニバーサルツーリズム推進プロジェクト)
河瀬豊さん 河瀬愛美さん

高齢や障がいで観光を諦めた人が、夢の伊豆観光を楽しめるというミラクルを起こしたい

「小学生の頃に集中治療室で二ヶ月間全く動けない経験をして、動けないということがいかに辛いかを知った。」
という豊さん。三年前に熱海に移住して介護タクシー事業を始められたのも、外出できずに苦しんでいる高齢者や障がい者の方々を救いたいという想いからでした。看護師の資格を持つ妻の愛美さんと共に事業を軌道に乗せ、これまで数多くの人々の希望になってきました。
そんな二人が、介護タクシーの仕事を続けてきて最近感じている変化は、観光のお手伝いをする仕事が増えてきたということ。
「ある車椅子のお客様を介助して観光地を回ったところ、とても喜んでもらえました。」
と豊さん。高齢や障がいで熱海を含む伊豆観光を諦めてしまった人々が、介護タクシーによって夢にまで見た伊豆観光を実現する。お二人はそんな「ミラクル」を実現しようとされています。

家族みんなが乗れる介護タクシーで移動も観光もトータルサポートする

そこでお二人が挑戦するのが、行きたい場所の希望を聞いて、観光地への移動も、観光地での移動も、全てトータルサポートするというユニバーサルツーリズム推進プロジェクトです。三年間介護タクシーの事業を続けてこられたお二人だからこそ、どの観光地にどれだけの福祉設備があり、どうすれば車椅子の方でも快適に楽しめるかが分かるのです。
車も通常の介護タクシーでなく、観光に適したユニバーサルデザインの車両を導入します。歩道側にスロープがあって安全に乗れるだけでなく、全員が対面で座れて旅行気分も味わえる特別なロンドンタクシーとのこと。
移動先では愛美さんが看護師として看護するサポートもあります。ヘルパーの資格を持つドライバーの介助や、日常生活に必要な医療的なケアを旅行中に受けられるのが大きな強みです。

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お年寄りも障がいのある方も健常者も、誰でも分け隔てなく観光を楽しめる世界にしたい

障害や要介護、持病の有無に関わらず、みんなで観光を楽しめる。お二人はそんな社会を目指されています。バブル期には多くの人が訪れた熱海、伊豆地域。自然も豊かで、食べ物が美味しいこの地域を、誰でも楽しめるようにする。外出を諦めてしまっている人たちやその家族が、みんなで観光を楽しむというミラクルを起こす。それがお二人の実現したい未来の世界です。
愛美さんは「車椅子の方が観光を楽しめるよう、足の不自由な人を見かけたら周りの人が手を差し伸べる“心のバリアフリー”を熱海に広げたい」と話しています。熱海で心のバリアフリーを実現するには、旅館や観光地で働く人だけではなく、多くのまちの人の協力が必要です。お二人の介護タクシーがまちの様々な事業者を繋ぎ、今まで外出ができなかった人たちの観光の幅がどんどん広がっていきそうです。

 

《食と農》
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Café Beluga
水野京子さん 水野知行さん

誰でもオリジナルビールを製造・販売できる店を熱海に作る

長く熱海でダイビングのインストラクターをされている水野さんご夫婦。大の海好きな京子さんと、大のビール好きな知行さんの二人で経営するロシア料理カフェ『Café Beluga』は、連日人でいっぱいになっている人気店。
そのCafé Belugaの次に知行さんが始めようとされているのが、オリジナルのクラフトビールを誰でも製造・販売できるサービス。
「アメリカではどこの家庭にもある、ホームブルワリーの文化を日本にも広めたい。」
そう意気込む知行さんを、京子さんがバックアップしています。知行さんはもともと微妙な温度やなどの違いで写真の色が変わることに興味をもち、現像の仕事に打ち込んでいたそうです。ところが写真のデジタル化が進むにつれてアナログな現像の文化は衰えてしまい、代わりに始められたのがクラフトビールでした。「ビールも写真と同じで、温度や熟成時間のわずかな違いで大きく味が変わる。それが面白くてね。」お店でビールのことを聞くと、笑顔で熱く語ってくれます。

自分のブルワリー(ビールの醸造所)を作る人たちの試作の場に

アメリカではホームブルワリーという、家庭でビールを作って友人にふるまうスタイルが定着しています。それに対して、日本ではアルコール度数が1%を超えるビールを法律上作ることができません。
「おいしい地ビールを飲んでもらって、実はビールって手軽に作れるんですよ~とお客さんに説明すると、大体の人が、作りたい!と言ってくれる。確実にニーズはあると思う。」
そう話す知行さんの読み通り、現在、全国的にクラフトビールがブームになっています。市場規模も年々拡大していて、大手飲料メーカーが主催するビール作り教室もすぐに満席になるそうです。
ただ、そのようなビール作り教室はあっても、自分が作ったビールを販売できる場所はまだどこにもありません。せっかく作ったオリジナルビールも、醸造所を開くまでは人に売ることができない。本格的にビール作りに挑戦する人ほど、自分のビールを多くの人に飲んでもらいたいと思うものです。そこで水野さんご夫婦は、ビールの製造と販売の両方の免許を取得して、熱海でオリジナルビールを作り、多くの人に売る、という体験を提供する事業を始めることにしました。

事業の実現のためには、醸造家や場所提供者などの協力が必要

ただし、この事業の実現のためには多くの方の協力が必要です。ノウハウを蓄積するまでは、醸造家の指導を受ける必要があります。税務署から免許を受けるためには、制度に詳しい専門家のアドバイスもほしいところ。そして、ビールの醸造所を開設できるある程度広い場所も必要です。ただ、実現まで時間はかかるとしても、ビール好きが集まれば実現できるのではないでしょうか。
「海から上がった後に、仲間たちと飲むビールは格別です!そのビールがもし、自分で作ったビールだとしたら、素敵な思い出になりますよね。」
そう語る京子さんも、この事業によって熱海のファンが増えることを願っています。

まずはオリジナルのビールブランドを立ち上げる

ホームブルワリーの体験をお客さんに提供する前に、まずは水野さんたちご自身が熱海のオリジナルビールブランドを立ち上げて、おいしいビールが作れる体制を整えるとのこと。立ち上げ後は、熱海市内のホテル、旅館、土産物店に卸売をする予定で、とある旅館からは是非そのビールを置かせてほしいと声もかかっています。
製造体制ができれば、仕込みから完成まで、最短三週間でビールは作れるとのことです。一度熱海に来てビールを仕込んだら、ビールの完成を待ってもう一度熱海に来る理由ができます。新たな観光のコンテンツとしても広がっていきそうですね。

 

《福祉と健康》
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エイペックス・スポーツ株式会社:岡市尚士さん
協力:熱海マリンサービス:光村智弘さん

自分がいなくなっても、障害を抱えるわが子が生きていけるように
岡市さんのお子さんは、重度の障がいを背負っています。
「自分の子供は本当にかわいい、でもこの子供の将来が全く見えない。この子よりも先には死ねない。この様なことを子供の寝顔を見るときにいつも考える現実が私にはあります。」
そう語る岡市さん。だからこそ、我が子のため、そして同じ思いをしている他の家族のため、何とかこの子が自分のなきあとも幸せに生きてくれるように、と自立のための環境を作ろうとされています。

子供たちがタックスイーターと呼ばれ差別されない場所、障がい者に経済力をつけて豊かな暮らしが出来る場所を創りたい。
現状では、障がいの程度が重ければ重いほど、ケアの結果が出にくいということで支援団体のサポートが受けづらいという社会課題がある。だからこそ、そういったマイノリティのためのケアが必要だと、岡市さんは考えています。どんな子どもにもできることはある。その可能性を発見し、伸ばしてあげられる体験を提供して初めて、その子自身も自立へ向けて歩き出せるようになるとのこと。
「まずはスモールスタートとしてその体験プログラムを実施していく。プログラムが充実してきたら、それを行う拠点としての施設をつくる。」
岡市さんが旗振り役となり、熱海でマリンスポーツ事業をされている光村さんも協力をかって出ました。
「岡市さんの取り組みはとても意義のあること。支えあいのコミュニティを熱海に作りたい」
と語る光村さん。主に海を使った体験プログラムで協力していくことになっています。

熱海にマイノリティがお互い支えあうコミュニティを作る
岡市さんが目指すのは、重度障がいに限らず社会的マイノリティや健常者も巻き込んで、相互に支え合うなかで自立していくコミュニティ作りです。社会からドロップアウトした人も、高齢者も、地元住民も、みんなが支え合って、自分にできることで誰かのために頑張ろうという意識のもと、自立へ向かっていきます。
実現には時間がかかるかもしれません。けれど実現すれば社会に大きな繋がりを生み出す事業となりえます。多様性の共生を目指すこの事業に興味がある人は、一度体験プログラムに参加してみてはいかがでしょうか。

 

 

登壇者は、まだまだ増える予定です。

熱海が動き始める場に、ぜひお立会いください!


ATAMI2030会議 第6回(最終回)「構想&2030年に向けたプロジェクト発表」

詳細はこちら

登壇予定者紹介はこちら

【日時】2017年3月11日(土) 13:30〜17:00
【会場】国際観光専門学校 熱海校(熱海市中央町13-4)
【参加費】ATAMI2030会議 は無料。 懇親会は4,000円程度(予定)
【申込】★お申込みはこちらから★
https://goo.gl/forms/mGIokJ0vkllOJRpS2

【主催】 熱海市   【協力】株式会社machimori

ご来場お待ちしております。